本日のいけないニュース~学術会議任命権行使問題②~
本日のいけないニュース~学術会議任命権行使問題②~
どうもこんにちは!
相変わらず世間をにぎわすニュースに変化はないようで、
進展があるまでしばらくは面白いニュースに出会えないかもしれませんね。
あ、久しぶりに「ファイザーが新型コロナワクチン開発か。」みたいなちょっとポジティブなニュースもありました。
まあ、なかなかそう簡単にはいかないぞ、という記事もあるので冷静に見守りましょう。
というか、最後にしれっとトランプ氏の話を載せるあたり、実にHUFFPOSTさんらしいですよね!
いや、褒めてないっすよ!
では、本日のいけないニュース行きましょう。
あ~・・・。
見事に釣られちゃいましたわ・・・。
まさかあの古賀氏が学術会議を非難するの!?って思ったら違いましたね。
記事の流れはこうです。
①犯罪者であっても、推薦を受けたなら総理に任命拒否する権限はない。
②常識的におかしいと思うかもしれないが、それは間違っている。
③日本学術会議法には犯罪者を任命するなとは書いていない。
④1983年の政府解釈に従えば、政府に任命拒否する権限はない。
⑤任命権を行使する場合は恣意的運用を避けるため、法律で欠格事由を定めるのが普通である。
⑥法を犯してでも正しいことをした研究者の功績は称賛されるべきだ。
⑦独裁者が強権で研究者を犯罪者に仕立て上げ、それを任命拒否の理由にできれば学問の自由が損なわれる。
⑧学術会議には独立した立場から政府を正す使命がある。
⑨法律に書かれていないどのような理由も、任命拒否の正当な理由にはなりえない。
⑩学術会議の存在意義を考えて議論をやり直せ。
簡単に言えば、常識的にありえない「犯罪者だから」という理由でさえ、任命拒否の理由にはなり得ないってことですよね。
で、常識的に考えて学術会議が犯罪者を推薦するとなると、⑥や⑦という可能性が考えられ、そういった人を任命拒否することは許されないぞ、と。
これ、偏った思考の人によくあるやつです。
自分が支持する方には全幅の信頼を、かたや敵対する方のやることには全力の疑いを持っているんです。
じゃあ逆にですよ。
学術会議がとんでもなくおかしくなって、本邦の為にならないロクデナシばかりを推薦するようになったら・・・どうです?
それをいかなる人間でも、組織でも任命拒否することができないってやばくないですか?
仮にも税金で運営されてる組織が国の役に立たないってやばくないですか?
そうならないって言いきれますか?その常識って本当ですか?
だから、問題はそこではないんですよ。
学術会議が学術会議としての存在意義を正しく果たす為に、どういう仕組みを作っていかないといけないかという議論なのです。
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/10140556/
ただ、それには長い年月がかかります。
議論して、法整備して、周知して、施行ですから。
それを嫌がったのか、そういう議論の契機にしようとしたのかはわかりませんが、
政府はいろいろすっ飛ばして自力で任命権を行使する手段を選んだわけです。
それがいま問題になったと。
多分ですが、政府も解釈変更では法律的に済まないと認識しているのでしょう。
解釈変更をした、とは間違っても言えないのだと思います。
私としては、どうやら非民主的な組織である学術会議に対して、民主的な選挙で選ばれた政党の代表である内閣総理大臣がある程度監督権を持つ分には許容されると思いますが、
学術会議ちゃんと公正に運営されるならば、形式的な任命に留めるべきだと思っています。
そういった意味で、最後の⑩のところは別に間違っちゃいないのですけどね。
でも古賀氏の想定するよりもっと深くに問題の根っこがあると思います。
最後に、話の本質から外れるので、ひとまず触れなかったところにも触れておきましょう。
・どんな功績であれ、犯罪は犯罪ですよ。犯罪にならないやり方を考えてください。
・政府が違憲の法律でもって一個人を犯罪者に仕立て上げるのは不可能ではありませんが、違憲審査すればいいだけの話では?我が国は独裁国家ではなくて、そういうシステムになってるので。
・学術会議への任命を政府に拒否されても学問はできるので侵害にはあたりません。
以上です。
あ、でも記事書いて毎回思うんですけど、なんか偉そうに指摘してすいません。
私も間違ってる可能性があるので、何かあったら教えてくださいね。
ちゃんと謝ります。